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受信料の値下げはハッキリしないNHKだが、大みそかの紅白歌合戦では強気の戦略を打ち出してきた。再来年の60回目に向け3カ年共通のテーマ「歌力(うたぢから)」を設定。早くも大物出演者の名が取りざたされ、水面下での調整がスタートしている。
10日、同局で「第58回紅白歌合戦」の概要を発表したのは44歳の三溝(さみぞ)敬志チーフプロデューサー。紅白に携わるのは15回目で、視聴率低迷から紅白存亡が話題になった一昨年、総合司会にみのもんた(62)を担ぎ出すなど、芸能部門のエースである。
三溝氏は「僕の思いとしてはオトナの方が“いい歌だね”とじっくり聴けるものにしたい。紅白の対決だけでは完全に語れない時代にもなっている。グラミー賞のような権威ある音楽番組として愛される紅白になってほしい」と、紅組、白組にこだわらない“特別枠”もにおわすなど意欲マンマンに語った。
出場歌手は11月下旬に発表されるが、目玉として急浮上しているのが、矢沢永吉(58)。
「三溝さんは今年、大型歌番組『SONGS』(水曜午後11時)を立ち上げ、4月には竹内まりやの26年ぶりとなるテレビ出演を実現させた敏腕。永ちゃんも6月27日と7月4日の2度にわたり登場し絆は深い。海外からの中継なども含め、演出面での条件が折り合えば、紅白初出場も十分ありうる」と明かすのは同局制作関係者。
また、「10代(ファン)のヒットチューンを反映しながら」(三溝氏)という人選から宇多田ヒカル(24)も最有力候補。
「デビュー当時は、やたらと大風呂敷を広げ、世界を意識した宇多田だが地に足が着いてきた。今年は民放の人気ドラマや劇場版エヴァンゲリオンの主題歌もヒットしている。珍しく年末の賞レースへの参戦もうわさされ、紅白出場を口説く最大のチャンスだろう」(大手プロ幹部)
さらに、ヴィジュアル系ロックバンドのカリスマ的存在「LUNA SEA(ルナシー)」にも触手を伸ばしている。
「ルナシーは2000年12月にバンド活動を終幕(解散)したが、今年の12月24日東京ドームで一夜限りの復活ライブを開く。熱気をそのままNHKホールに取り込みたい狙い」(先の関係者)
一方、昨年の紅白で全裸のボディースーツが物議をかもしたDJ OZMAは落選濃厚。「現在、公開番組、生放送などで“品位のある放送を”との覚書を台本に刷り込んだり、口頭で伝えている」(船越雄一制作局第2制作センター長)という局の姿勢に抗うのは無理がありそうだ。
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